「IBM QRadar Suite Software」に複数脆弱性 - 更新を強く推奨
IBMが提供するSIEM製品「QRadar Suite Software」や「IBM Cloud Pak for Security」に複数の脆弱性が確認された。最新版へのアップデートを強く推奨している。
現地時間2025年6月3日にセキュリティアドバイザリを公開し、CVEベースで5件の脆弱性を明らかにしたもの。
なかでも脆弱性「CVE-2025-25022」は、認証を必要とすることなく、パスワードなどを含む構成ファイルにアクセスすることが可能となる。
またケース管理スクリプトの作成時により高い権限でコードを実行できるコードインジェクションの脆弱性「CVE-2025-25021」や、API経由のデータ入力を適切に検証せず、サービス拒否を引き起こす「CVE-2025-25020」などが判明した。
共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアは、今回判明したなかで「CVE-2025-25022」がもっとも高く「9.6」と評価されている。「CVE-2025-25021」が「7.2」、「CVE-2025-25020」が「6.5」と続く。
IBMでは、これら脆弱性を修正した「バージョン1.11.3.0」を公開。利用者に対してアップデートを講じるよう強く求めている。今回のアップデートで修正された脆弱性は以下のとおり。
CVE-2025-1334
CVE-2025-25019
CVE-2025-25020
CVE-2025-25021
CVE-2025-25022
(Security NEXT - 2025/06/04 )
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