Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「Netwrix Directory Manager」に深刻な脆弱性 - 早急に対応を

Active Directory環境におけるグループやIDのライフサイクル管理機能を提供する「Netwrix Directory Manager(旧Imanami GroupID)」に複数の脆弱性が明らかとなった。深刻な影響を及ぼすおそれがあり、早急に対策を講じるよう呼びかけられている。

あわせて4件の脆弱性が明らかとなったもの。いずれも脆弱性の悪用やエクスプロイトの公開などは確認されていないが、インターネットに公開されている導入環境もあり、アイデンティティストアが侵害されるなど影響も大きいとして、早急な対策を求めた。

具体的には、管理者パスワードがハードコードされている脆弱性「CVE-2025-47748」が確認された。管理者権限でログインされ、同製品と統合されたアイデンティティストアが侵害される可能性がある。

また同製品のコンポーネントに含まれる内部APIやエンドポイントにおいて、認証を必要とすることなく機密情報へアクセスしたり、不正な操作を行うことが可能となる「CVE-2025-48746」が判明した。

これら2件の脆弱性は、共通脆弱性評価システム「CVSSv4.0」「CVSSv3.1」のいずれにおいてもベーススコアが最高値となる「10.0」と評価されている。重要度は4段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」とレーティングされている。

(Security NEXT - 2025/05/30 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

前月の更新で「Bamboo」「Jira」など脆弱性14件を修正 - Atlassian
シークレット管理ツール「HashiCorp Vault」に複数の脆弱性
アイ・オー製NAS管理アプリに権限昇格の脆弱性
コンテナ保護基盤「NeuVector」に複数脆弱性 - 「クリティカル」も
GitLab、アップデートを公開 - 脆弱性7件を解消
「BIND 9」にキャッシュポイズニングなど複数脆弱性
端末管理製品「LANSCOPE」の脆弱性狙う攻撃に注意喚起 - 米当局
ZohoのAD管理支援ツールに脆弱性 - アップデートで修正
脆弱性狙われる「Oracle EBS」、定例パッチでさらなる修正
Oracle、定例パッチを公開 - 脆弱性のべ374件を修正