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「Netwrix Directory Manager」に深刻な脆弱性 - 早急に対応を

Active Directory環境におけるグループやIDのライフサイクル管理機能を提供する「Netwrix Directory Manager(旧Imanami GroupID)」に複数の脆弱性が明らかとなった。深刻な影響を及ぼすおそれがあり、早急に対策を講じるよう呼びかけられている。

あわせて4件の脆弱性が明らかとなったもの。いずれも脆弱性の悪用やエクスプロイトの公開などは確認されていないが、インターネットに公開されている導入環境もあり、アイデンティティストアが侵害されるなど影響も大きいとして、早急な対策を求めた。

具体的には、管理者パスワードがハードコードされている脆弱性「CVE-2025-47748」が確認された。管理者権限でログインされ、同製品と統合されたアイデンティティストアが侵害される可能性がある。

また同製品のコンポーネントに含まれる内部APIやエンドポイントにおいて、認証を必要とすることなく機密情報へアクセスしたり、不正な操作を行うことが可能となる「CVE-2025-48746」が判明した。

これら2件の脆弱性は、共通脆弱性評価システム「CVSSv4.0」「CVSSv3.1」のいずれにおいてもベーススコアが最高値となる「10.0」と評価されている。重要度は4段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」とレーティングされている。

(Security NEXT - 2025/05/30 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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