図書館の公開文書で個人利用者番号が参照可能に - 名古屋市
名古屋市は、鶴舞中央図書館で公開した行政文書において、一部墨塗り処理に不備があったことを明らかにした。
同市によれば、公開請求があり、光ディスクに保存して交付した行政文書に不備があったもの。個人情報にあたる利用者番号を墨塗り処理していたが、一定の操作により参照できることが4月29日に判明した。
2月28日時点で鶴舞中央図書館にて貸出中状態にあった個人の利用者番号4352件が含まれる。文書作成時に複数でチェックしていたが、担当者2人とも問題を認識していなかったという。
同市は、図書館における問い合わせやインターネット予約において、利用者番号のみでは情報を閲覧できず、氏名やパスワードが必要とし、現段階で影響はないと説明している。
同市では、文書公開請求者に謝罪し、メディアの回収を依頼。謝罪文を図書館ウェブサイトに掲載するとともに、市内の図書館で掲出している。
(Security NEXT - 2025/05/20 )
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