Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

公開PDF資料に個人情報、墨塗するもデータ残存 - 熊本市

熊本市教育委員会は、同市ウェブサイトの公開資料において、本来非公開とすべき個人情報が誤って参照できる状態だったことを明らかにした。

同市教委によれば、2024年12月26日に教育委員会会議で使用した高校等進学支援金の認定資料を同市ウェブサイトで公開したが、PDFファイル内で申請者の個人情報を参照できる状態だった。2025年3月14日に申請者から同市に連絡があり問題が発覚した。

問題のファイルには、申請者562人に関する氏名、生年月日、年齢、申請理由を記載。氏名部分については墨塗りして視認できないようにしていたが、ファイル中に氏名のテキストデータが残存しており、氏名についても参照することが可能だった。

同市教委では同月16日に問題を把握して同市ウェブサイトから対象となる資料を削除。翌17日にはインターネット検索事業者に対して対象データの削除を依頼。その後表示できない状態となっていることを確認した。

同市では、対象となる申請者に対して書面で経緯を説明するとともに謝罪。今回の問題を受けて、公開用資料の作成にあたっては、個人の特定につながる情報を削除することや、公開前の再チェックを徹底するとしている。

(Security NEXT - 2025/04/08 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

ファイル取り違え、墨塗り処理前の公文書を開示 - 静岡県
開示したNPO法人事業報告書で墨塗り漏れが判明 - 山口県
部分開示文書で個人情報の墨塗り漏れが判明 - 相模原市
中小企業補助金の採択者情報、元関係者が不正持出か - 支援実績と営業に利用
会議録のマスキングに不備、個人情報が閲覧可能に - 加東市
統合型リゾート(IR)の公開資料で墨塗り処理に不備 - 観光庁
政務活動費収支報告書の関連書類でマスキング漏れ - 鹿児島市
いじめ調査報告書の関連文書、墨塗り処理に不備 - 埼玉県
配布資料の黒塗りした患者情報が閲覧可能に - 鹿児島大病院
いじめ調査報告書、墨塗り処理に不備 - さいたま市