「Chrome」のGPU脆弱性修正、WebKit関連のゼロデイ脆弱性と判明
Googleは、現地時間3月10日に同社ブラウザ「Chrome」のセキュリティアップデートをリリースした際、当初一部脆弱性のCVE番号へ言及していなかったが、悪用の報告がある「CVE-2025-24201」であることを明らかにした。
同社は現地時間2025年3月10日にWindowsおよびmacOS向けに「Chrome 134.0.6998.89」「同134.0.6998.88」、Linux向けに「同134.0.6998.89」をリリースした。
アドバイザリの公開当初、Googleは5件の脆弱性を解消したことを明らかにする一方、域外メモリへの書き込みが生じるGPU関連の脆弱性についてはCVE番号を今後公開予定としていた。その後情報を更新。Appleが現地時間3月11日に「WebKit」の脆弱性として修正した「CVE-2025-24201」であり、Mac版が影響を受けることを明らかにした。
Appleでは、「CVE-2025-24201」を「macOS Sequoia 15.3.2」で修正するとともに、「macOS Sonoma」「macOS Ventura」向けに「Safari 18.3.1」をリリース。「iOS 18.3.2」「iPadOS 18.3.2」「visionOS 2.3.2」などでも修正を行ったことを公表している。
同脆弱性を悪用されると、ウェブコンテンツがサンドボックス外で実行されるおそれがあり、「iOS 17.2」より以前のバージョンを対象とし、特定人物に対する洗練された標的型攻撃に悪用された可能性があるとの報告があるという。
米サイバーセキュリティインフラストラクチャセキュリティ庁(CISA)においても、「悪用が確認された脆弱性カタログ(KEV)」に「CVE-2025-24201」を追加、注意喚起を行っている。
(Security NEXT - 2025/03/17 )
ツイート
PR
関連記事
JSライブラリ「React」に深刻なRCE脆弱性 - 早急に対応を
ウェブアプリフレームワーク「Django」に複数脆弱性 - アップデートが公開
「Next.js」にセキュリティアップデート - 「React」脆弱性が影響
米セキュリティ機関、「ScadaBR」既知脆弱性の悪用に警告
「Array AG」にCVE未採番の脆弱性 - 8月に国内で悪用被害
「Android Framework」のゼロデイ脆弱性に注意喚起 - 米当局
「Unbound」のDNSキャッシュ汚染脆弱性 - 追加対策版が公開
「Android」に月例パッチ、脆弱性107件に対応 - 2件ですでに悪用も
「Chrome 143」を公開 - 重要度「高」4件含む脆弱性13件に対応
マルウェア対策製品「Avast Antivirus」に権限昇格の脆弱性
