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「Ghostscript」の脆弱性に注意 - 3月と5月の更新で修正済み

「PostScript」や「PDF」を処理するインタプリタの「Ghostscript」の脆弱性について注意が呼びかけられている。3月から5月にかけてリリースされたアップデートで修正済みだという。

現地時間3月6日にリリースされた「同10.03.0」、5月2日にリリースされた「同10.03.1」にて複数の脆弱性が修正されているとして、注意喚起が行われたもの。

5月に「同10.03.1」がリリースされた際は、「CVE」ベースで5件の脆弱性を修正したことが公表されたが、特に脆弱性の言及がなかった「同10.03.0」においても、5件の脆弱性が修正されているという。

具体的には「CVE-2024-29506」「CVE-2024-29507」「CVE-2024-29508」「CVE-2024-29509」「CVE-2024-29511」で7月に入りメーリングリストで報告された。

5月10日のアップデートで修正された「CVE-2024-33871」については、共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアが「8.8」とされるほか、3月に修正された「CVE-2024-29511」が「7.5」と評価されている。ただし、「CVSS」基本値が現状示されていない脆弱性もある。

「同10.03.0」および「同10.03.1」にて修正された脆弱性は以下のとおり。

CVE-2023-52722
CVE-2024-29506
CVE-2024-29507
CVE-2024-29508
CVE-2024-29509
CVE-2024-29510
CVE-2024-29511
CVE-2024-33869
CVE-2024-33870
CVE-2024-33871

(Security NEXT - 2024/07/09 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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