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「Foxit PDF Reader」の警告画面に問題 - 悪用する攻撃も

Check Point Software Technologiesによると、警告ダイアログに判明した設計上の問題は、すでに攻撃の対象になっているという。

別名「DoNot Team」とも呼ばれる攻撃グループ「APT-C-35」をはじめ、複数の攻撃グループが悪用。「VenomRAT」「Agent Tesla」「Remcos」「NjRAT」「NanoCore RAT」「Pony」「Xworm」「AsyncRAT」「DCRat」といったマルウェアの拡散に用いられた。

同社が確認したPDFファイルの約8割は、うっかり開いてしまうと、PowerShellコマンドを実行。リモートより悪意あるファイルをダウンロードして実行するよう細工されていた。また「Curl」や「bash」の実行などを試みるケースも確認されている。

Facebook経由でファイルが拡散された攻撃キャンペーンもあり、最終的には情報を盗み取る「インフォスティーラー」や、「クリプトマイナー」に感染させようとしていた。

悪意あるPDFファイルを作成するためのツールも複数出回っており、警戒が必要だと指摘している。

(Security NEXT - 2024/05/29 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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