Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「Foxit PDF Reader」の警告画面に問題 - 悪用する攻撃も

「Foxit PDF Reader(旧Foxit Reader)」や「Foxit PDF Editor(旧Foxit PhantomPDF)」においてセキュリティ上の問題が判明した。最新版で修正されており、アップデートが呼びかけられている。

警告ダイアログにおける設計上の不備が判明したもの。細工されたPDFを開くと、コマンド実行につながるおそれがある。CVE番号は示されていない。

同問題では、警告ダイアログのボタン選択がデフォルトで「OK」や「Open」が選択されるため、ユーザーがリスクをよく理解しないまま「ファイルの起動」のアクションを実行してしまうおそれがある。Windows版、macOS版のいずれも影響があり、すでに悪用されている。

またWindows版では、更新の実行時にアプリケーションにおいて「TOCTOU(Time-of-Check Time-of-Use)」の脆弱性「CVE-2024-29072」が存在。更新ファイルを悪意のあるファイルに置き換えることで、権限の昇格が生じるおそれがある。

Foxit Softwareは現地時間5月24日、アップデートとなる「同2024.2.2」をリリースしてこれら問題を修正した。

(Security NEXT - 2024/05/29 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

ECサイトで不具合、会員登録時に別人情報表示 - 下着通販会社
Gitサーバ「Gogs」にゼロデイ脆弱性 - 広範囲の公開サーバに侵害痕跡
「React」脆弱性を狙う攻撃が急増、国内SOCで多数観測 - ラック
「Chrome」にゼロデイ脆弱性、詳細は調整中 - アップデートで修正
ワークフロー実行ツール「n8n」に脆弱性 - アップデートで修正
監視ツール「Barracuda RMM」に深刻な複数脆弱性 - アップデートを
「Apache Struts」にDoS脆弱性 - ディスク領域枯渇のおそれ
「Node.js」にセキュリティアップデート - 12月15日に公開予定
成人の日記念行事の案内ハガキを紛失 - 福岡市
患者の個人情報含む書類をFAXで誤送信 - 千葉労災病院