Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

分散型グラフデータベース「Apache HugeGraph」に深刻な脆弱性

Apache Software Foundationのインキューベーションプロジェクトである分散型グラフデータベースの「Apache HugeGraph」に複数の脆弱性が明らかとなった。深刻な脆弱性も含まれる。

「Apache HugeGraph-Server」では、なりすましにより、認証のバイパスが可能となる脆弱性「CVE-2024-27349」や、リモートよりコードの実行が可能となる「CVE-2024-27348」が判明。

開発チームでは、「CVE-2024-27349」の重要度を4段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」とし、「CVE-2024-27348」を2番目に高い「重要(Important)」とレーティングした。

一方GitHubでは、「CVE-2024-27349」の共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」におけるベーススコアを「8.8」、重要度を「高(High)」とした。「CVE-2024-27348」についてはCVSS基本値を「9.8」、重要度を「クリティカル(Critical)」としている。

また「Apache HugeGraph-Hubble」には、サーバサイドリクエストフォージェリ(SSRF)の脆弱性「CVE-2024-27347」が存在。開発チームでは重要度を「中(Moderate)」とした。GitHubではCVSS基本値を「7.2」、重要度が「高(High)」としている。

いずれも「Apache HugeGraph 1.3.0」にて修正されており、開発チームでは、アップデートを呼びかけている。

(Security NEXT - 2024/04/24 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

「GitLab」のアカウント乗っ取る脆弱性、悪用が発生 - 米当局が注意喚起
小学校で個別書類あると気づかず身体測定結果を誤配布 - 名古屋市
個人情報含むファイルを県内自治体に誤送信 - 静岡県
廃棄物運搬事業者への事務連絡メールで誤送信 - 横須賀市
Dropboxの電子署名サービスに不正アクセス - 顧客情報が流出
開発言語「R」のデシリアライズ処理に脆弱性 - 修正版へ更新を
保守委託先で顧客情報含むHDDが所在不明 - はばたき信組
サポート詐欺被害で情報流出の可能性 - 高齢・障害・求職者雇用支援機構
「改訂新版セキュリティエンジニアの教科書」が発売 - 日本シーサート協議会
QNAP製NASやアドオンに脆弱性 - 旧アドバイザリも更新、影響大きい脆弱性を追加