Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「PAN-OS」を狙う「Operation MidnightEclipse」 - 3月下旬より展開

Palo Alto Networks製ファイアウォールが搭載する「PAN-OS」にゼロデイ脆弱性「CVE-2024-3400」が見つかった問題で、少なくとも3月下旬より悪用されていることがわかった。現段階で確認されている複数組織を標的とした攻撃は、いずれも単一の攻撃者によるものと見られている。

Volexityによると、同社が提供するネットワーク監視サービスの顧客環境において現地時間4月10日にゼロデイ攻撃を検知したという。翌11日には別の顧客で同様の悪用を確認。同社は一連の動きを「UTA0218」と名付けている。

ファイアウォールからの不審なネットワークトラフィックのアラートを受け取り、調査を行ったところ、「PAN-OS」を搭載するデバイスが侵害されていたことが判明。さらに調査を行ったところ、現地時間3月26日より複数の顧客や組織で脆弱性を悪用されていたことが明らかとなった。

脆弱性を悪用することでデバイス上にリバースシェルを作成し、ツールをダウンロード。またデバイスから構成データを窃取し、横展開するため機器を悪用しようとしたものと見られる。

Volexityより報告を受け、協調して対応を進めるPalo Alto Networksは、現状把握している攻撃に関しては、いずれも単一の攻撃者によるものと分析。攻撃キャンペーンを「Operation MidnightEclipse」と名付け、追跡していることを明らかにした。

(Security NEXT - 2024/04/13 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

メール誤送信でファンクラブ会員のメアド流出 - クリアソン新宿
新「NOTICE」がスタート、脆弱性ある機器も注意喚起対象に
サイトで閲覧障害、影響や詳細を調査 - メディキット
緊急連絡用職員名簿をポーチごと紛失、翌日回収 - 江戸川区
指導要録の紛失判明、過去に緊急点検するも見落とし - 杉並区
複数フォームで設定ミス、入力情報が閲覧できる状態に - Acompany
スポーツ用品販売のヒマラヤ公式Xが乗っ取り被害 - なりすましDMに注意
UTM設置時のテストアカウントが未削除、ランサム感染の原因に
カンファレンスイベント「CODE BLUE 2024」、講演者募集を開始
「Ruby」に3件の脆弱性、アップデートで修正を実施