Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

Palo Alto Networksの「PAN-OS」にゼロデイ脆弱性 - パッチを準備中

Palo Alto Networksが提供するファイアウォールに搭載されている「PAN-OS」のリモートアクセス機能に深刻な脆弱性が明らかとなった。悪用されると影響が大きく、すでにゼロデイ攻撃も確認されている。

現地時間4月12日にセキュリティアドバイザリを公開し、「PAN-OS」が備えるリモートアクセスVPN機能「GlobalProtect Gateway」にコマンドインジェクションの脆弱性「CVE-2024-3400」が見つかったことを明らかにしたもの。「GlobalProtect Gateway」とデバイステレメトリ機能のいずれも有効化している場合に影響を受ける。

脆弱性を悪用すると、認証を必要とすることなくファイアウォール上でroot権限により任意のコードを実行することが可能。共通脆弱性評価システム「CVSSv4.0」のベーススコアを、最高値となる「10.0」、重要度をもっとも高い「クリティカル(Critical)」とレーティングしている。限定的としているが、同社ではすでに複数の攻撃を把握しているという。

「PAN-OS 11.1」「同11.0」「同10.2」に脆弱性が存在し、同社はこれらバージョンに向けて脆弱性を解消した「同11.1.2-h3」「同11.0.4-h1」「同10.2.9-h1」の準備を進めている。現地時間4月14日までにリリースする予定。

また脅威対策のサブスクリプションサービスを契約している場合は、緩和策が用意されており、有効化することで攻撃を防ぐことができる。またデバイステレメトリを無効にすることでも影響を軽減できる。

端末の侵害状況については、カスタマーサポートポータル(CSP)よりテクニカルサポートファイル(TSF)をアップロードし、「IoC(Indicators of Compromise)」情報と照合することで侵害状況を確認できるとしている。

(Security NEXT - 2024/04/13 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

メール誤送信でファンクラブ会員のメアド流出 - クリアソン新宿
新「NOTICE」がスタート、脆弱性ある機器も注意喚起対象に
サイトで閲覧障害、影響や詳細を調査 - メディキット
緊急連絡用職員名簿をポーチごと紛失、翌日回収 - 江戸川区
指導要録の紛失判明、過去に緊急点検するも見落とし - 杉並区
複数フォームで設定ミス、入力情報が閲覧できる状態に - Acompany
スポーツ用品販売のヒマラヤ公式Xが乗っ取り被害 - なりすましDMに注意
UTM設置時のテストアカウントが未削除、ランサム感染の原因に
カンファレンスイベント「CODE BLUE 2024」、講演者募集を開始
「Ruby」に3件の脆弱性、アップデートで修正を実施