Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

Ivanti製VPN製品の脆弱性、国内組織もゼロデイ攻撃の標的に

Ivantiのリモートアクセス製品「Ivanti Connect Secure(旧Pulse Connect Secure)」「Ivanti Policy Secure Gateway」にゼロデイ脆弱性が明らかとなった問題で、国内組織に対しても攻撃が展開された可能性があるとしてセキュリティ機関が注意喚起を行った。

同製品に2件の脆弱性「CVE-2023-46805」「CVE-2024-21887」が存在し、組み合わせることでリモートよりコードの実行が可能となり、同脆弱性に対する攻撃が発生しているもの。

Volexityが顧客環境において脆弱性を悪用したゼロデイ攻撃を2023年12月に検知。同社より報告を受けたIvantiでは、現地時間2024年1月10日にセキュリティアドバイザリを公開し、脆弱性を修正するパッチの準備を進めていることを明らかにするとともに緩和策を講じるよう利用者へ呼びかけた。

これを受け、JPCERTコーディネーションセンターも日本時間1月11日に注意喚起を行っているが、1月15日に情報を更新。国内の組織に対しても、これら脆弱性を悪用した攻撃が行われた可能性があることを明らかにした。

攻撃を受けた日付を1月11日としており、「IoC(Indicators of Compromise)」情報として攻撃の通信元であるIPアドレスを公開。あらためて注意を促すとともに、調査を行う際の参考にするよう求めている。

(Security NEXT - 2024/01/15 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

まもなくGW - 長期休暇に備えてセキュリティ対策の再確認を
MS、3月の月例更新で「Exchange Server」に生じた不具合に対応
「東京ガス」装うフィッシング - 「対応しないと供給停止」と不安煽る
NETGEARの一部ルータに認証バイパスの脆弱性 - 早急に更新を
「Docker」で「IPv6」の無効化が反映されない脆弱性 - アップデートで修正
重度心身障害者の助成金請求書類を紛失、支給に影響なし - さいたま市
光学メーカーのHOYA、生産供給体制が概ね復旧 - 情報流出の影響を調査
「PAN-OS」更新後の再起動前に調査用ファイル取得を
分散型グラフデータベース「Apache HugeGraph」に深刻な脆弱性
露APT28のマルウェア「GooseEgg」が見つかる - 2019年4月よりゼロデイ攻撃を展開か