Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

脆弱性6件に対する攻撃に注意を喚起 - 米当局

米サイバーセキュリティインフラストラクチャセキュリティ庁(CISA)は、「Adobe ColdFusion」をはじめ、脆弱性6件に対する悪用が確認されているとして注意を呼びかけた。Apple製品、CMS、BIツールなども対象となっている。

現地時間1月8日に「悪用が確認された脆弱性カタログ(KEV)」へ6件の脆弱性を追加したもの。いずれも悪用が確認されており、広く注意を呼びかけたもので、米行政機関などでは一定期間内に対応する義務がある。

「Adobe ColdFusion」に関しては、2023年7月に緊急性が高い脆弱性として修正された脆弱性「CVE-2023-38203」「CVE-2023-29300」が同リストへ追加された。信頼できないデータをデシリアライズし、リモートよりコードを実行されるおそれがある。

また「macOS」や「iOS」などApple製品のフォント解析処理に明らかとなった脆弱性「CVE-2023-41990」を同カタログへ加えた。「watchOS」「tvOS」なども影響を受ける。

同脆弱性は、2023年1月から7月にかけてリリースした各製品のアップデートにて修正したとされているが、アドバイザリ公表当時は脆弱性について公表していなかった。

CVE番号が採番されたのは同年9月に入ってからで同月各製品のセキュリティアドバイザリに追記。iOSを標的とした攻撃が行われたことを明らかにした。同脆弱性の悪用についてはKasperskyが言及している。

(Security NEXT - 2024/01/09 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

国内セキュリティ産業の振興コミュニティが発足
JPCERT/CCベストレポーター賞、多数の報告で寄与した2人が受賞
研究室に侵入者、個人情報をPCから持ち去りか - 北大
ランサム被害による個人情報流出を確認 - 保険事故調査会社
テモナの「たまごリピート」、脆弱性突かれ侵入 - 流出痕跡は確認されず
「Array AG」狙う攻撃、関連する複数IPアドレスを公開 - IPA
Ruby向けSAML認証ライブラリに深刻な脆弱性 - 最新版へ更新を
「Array AG」にCVE未採番の脆弱性 - 8月に国内で悪用被害
米当局、「ArrayOS AG」脆弱性など2件を悪用リストに追加
Synology製NASに複数脆弱性 - 情報漏洩やDoSのおそれ