Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

CMS経由でウェブサーバ侵害、150サイトを運用 - 山形大

山形大学は、研究室ウェブサイトを配信するウェブサーバが第三者によって侵害されたことを明らかにした。不正なプログラムを設置されたほか、個人情報が流出した可能性がある。

同大によれば、7月1日に外部事業者より外部に公開している研究室のウェブサイトが改ざんされているとの連絡があり、問題が発覚した。

調べたところ、第三者によってコンテンツマネジメントシステム(CMS)を不正に使用され、コンテンツの改ざん、不正なプログラムの設置などが行われたという。

同サーバでは、150サイトをホストしており、同日同大では改ざんが確認されたサイトを閉鎖するも、再度不正アクセスが確認されたことから同月10日に対象サーバにおいて全サイトを閉鎖した。

設置されたプログラムは、サーバ内にある各サイトの保存領域に対してアクセスでき、このうち2サイトについては、380人分の氏名やメールアドレスなどの個人情報が保管されていたことから、外部に流出した可能性があるという。

同大では、個人情報を取り扱うサイトについて、セキュリティを強化した別サーバに移行して運営を再開。個人情報が流出した可能性がある対象者に対し、経緯を説明して謝罪を行っている。

(Security NEXT - 2023/09/05 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

メール誤送信でファンクラブ会員のメアド流出 - クリアソン新宿
新「NOTICE」がスタート、脆弱性ある機器も注意喚起対象に
サイトで閲覧障害、影響や詳細を調査 - メディキット
緊急連絡用職員名簿をポーチごと紛失、翌日回収 - 江戸川区
指導要録の紛失判明、過去に緊急点検するも見落とし - 杉並区
複数フォームで設定ミス、入力情報が閲覧できる状態に - Acompany
スポーツ用品販売のヒマラヤ公式Xが乗っ取り被害 - なりすましDMに注意
UTM設置時のテストアカウントが未削除、ランサム感染の原因に
カンファレンスイベント「CODE BLUE 2024」、講演者募集を開始
「Ruby」に3件の脆弱性、アップデートで修正を実施