Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「Ivanti EPMM」のゼロデイ脆弱性、ノルウェー政府も被害 - 侵害の確認を

IvantiのMDM製品「Ivanti Endpoint Manager Mobile(EPMM)」の脆弱性に対してゼロデイ攻撃が行われた問題で、ノルウェーの政府機関が被害に遭っていたことがわかった。少なくとも2023年4月より脆弱性が悪用されており、米当局などは利用者へ侵害を受けていないか確認するよう呼びかけている。

同製品は、以前「MobileIron Core」として提供されていたモバイルデバイス管理製品。7月にゼロデイ脆弱性「CVE-2023-35078」「CVE-2023-35081」が公表され、アップデートが提供されている。

これら脆弱性に関連し、米サイバーセキュリティインフラストラクチャセキュリティ庁(CISA)とノルウェー国立サイバーセキュリティセンター(NCSC-NO)では、共同でアドバイザリをリリースした。

同アドバイザリによると、高度なサイバー攻撃を展開するグループは、少なくとも2023年4月以降「CVE-2023-35078」に対するゼロデイ攻撃を展開しており、ノルウェーの政府機関を侵害。ノルウェーの複数組織より情報収集などを行っていた。また「CVE-2023-35081」を組み合わせた攻撃も確認されている。

攻撃者は侵害したSOHO向けルータ経由で攻撃を展開。脆弱性を悪用してEPMMがインストールされたデバイスに対するアクセスを獲得し、「Active Directory」に対するクエリを実行したり、構成の変更などを行っていた。

(Security NEXT - 2023/08/02 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

市内全世帯向けデジタル金券の配送中に一部紛失 - 太田市
組織の「ネット玄関口」狙う攻撃に注意 - 可視化や脆弱性対策の徹底を
「不正ログイン」相談が約1.5倍 - 「偽警告」は関係者逮捕で減少するも限定的
Apple、「iOS 26.1」「iPadOS 26.1」を公開 - 56件の脆弱性を解消
ランサム攻撃でシステム障害が発生、影響など調査 - エネサンスHD
Apple、脆弱性を修正した「iOS 18.7.2」「iPadOS 18.7.2」を公開
一部サーバでランサム被害、バックアップ削除も - 新報国マテリアル
日英、IoT製品セキュラベル制度「JC-STAR」「PSTI法」で相互承認
「Django」にSQLiやDoS脆弱性 - 修正版をリリース
動画配信「バンダイCH」が一時停止 - 「意図せぬ退会」発生