Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

IvantiのMDM製品にさらなるゼロデイ脆弱性 - 組み合わせて悪用

Ivantiのモバイルデバイス管理ソリューション「Ivanti Endpoint Manager Mobile(EPMM)」にあらたな脆弱性「CVE-2023-35081」が判明した。先に注意喚起が行われた「CVE-2023-35078」と組み合わせて悪用されているという。

同製品は、IvantiがMobileIronを買収する以前は、「MobileIron Core」として提供されていたMDMソリューション。現地時間7月28日にセキュリティアドバイザリを公開し、ディレクトリトラバーサルの脆弱性「CVE-2023-35081」について明らかにしたもの。

同製品が稼働するウェブアプリケーションサーバにおいて、OSの権限により任意のファイルを書き込み、OSコマンドを実行することが可能となる脆弱性で、「ウェブシェル」の配置などに悪用されるおそれがある。共通脆弱性評価システム「CVSSv3」のベーススコアは「7.2」と評価されている。

同脆弱性を悪用するには、管理者権限が必要となるが、現地時間7月24日にセキュリティアドバイザリを公開された「CVE-2023-35078」と組み合わせて悪用されているという。

同社では脆弱性の判明を受け、修正パッチを用意。早急にアップデートを実施するよう呼びかけている。

(Security NEXT - 2023/07/31 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

光学メーカーのHOYA、生産供給体制が概ね復旧 - 情報流出の影響を調査
「PAN-OS」更新後の再起動前に調査用ファイル取得を
分散型グラフデータベース「Apache HugeGraph」に深刻な脆弱性
「Docker」で「IPv6」の無効化が反映されない脆弱性 - アップデートで修正
露APT28のマルウェア「GooseEgg」が見つかる - 2019年4月よりゼロデイ攻撃を展開か
フィッシング攻撃支援サブスクの関係者を一斉検挙 - 利用者は約1万人
iOS向けLINEアプリの「金融系モジュール」に脆弱性 - アップデートで修正済み
能登半島地震被災地域の登録セキスペ、登録更新申請期限迫る
添付ファイルと宛先の確認不足が重なる誤送信が発生 - 大塚商会
福岡飲食店のECサイトに不正アクセス - 個人情報流出の可能性