Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

IvantiのMDM製品に脆弱性、ゼロデイ攻撃も発生 - 早急に対応を

Ivanti(旧MobileIron)のモバイルデバイス管理ソリューション「Ivanti Endpoint Manager Mobile(EPMM)」に脆弱性が明らかとなった。影響が大きく、早急にアップデートを実施するよう呼びかけている。

同製品は、IvantiがMobileIronを買収する以前は「MobileIron Core」として提供されていたMDMソリューション。同社が現地時間7月24日にセキュリティアドバイザリを公開したもので、APIへ認証なしにアクセスできる脆弱性「CVE-2023-35078」が判明した。サポート中はもちろん、すでにサポートを終了したバージョンも含め、すべてのバージョンが影響を受ける。

リモートより悪用が可能で、攻撃者がユーザー名、電話番号、デバイス情報などを窃取したり、管理アカウントの作成などシステムを改ざんするおそれがある。共通脆弱性評価システム「CVSSv3」のベーススコアは、最高値である「10」と評価した。

すでに同脆弱性の悪用が発生しているとの信頼できる情報を把握しており、同社は「非常に限定的」としつつも一部利用者が影響を受けたことを明らかにしている。同社では顧客やパートナーと協力して調査を進めているという。

同社では、「CVE-2023-35078」を修正するパッチを用意。早急に対策を講じるよう利用者へ呼びかけている。

(Security NEXT - 2023/07/25 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

メール誤送信でファンクラブ会員のメアド流出 - クリアソン新宿
新「NOTICE」がスタート、脆弱性ある機器も注意喚起対象に
サイトで閲覧障害、影響や詳細を調査 - メディキット
緊急連絡用職員名簿をポーチごと紛失、翌日回収 - 江戸川区
指導要録の紛失判明、過去に緊急点検するも見落とし - 杉並区
複数フォームで設定ミス、入力情報が閲覧できる状態に - Acompany
スポーツ用品販売のヒマラヤ公式Xが乗っ取り被害 - なりすましDMに注意
UTM設置時のテストアカウントが未削除、ランサム感染の原因に
カンファレンスイベント「CODE BLUE 2024」、講演者募集を開始
「Ruby」に3件の脆弱性、アップデートで修正を実施