Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

Zyxel製NAS製品にリモートからコマンド実行できる脆弱性 - 悪用も

Zyxel Networks製のネットワークストレージ製品にコマンドインジェクションの脆弱性「CVE-2023-27992」が明らかとなった。悪用も確認されており、米政府が注意を呼びかけている。

同社が、現地時間6月20日にアドバイザリを公表し、リモートより認証なしにコマンドの実行が可能となるコマンドインジェクションの脆弱性「CVE-2023-27992」を公表したもの。「NAS542」「NAS540」「NAS326」が影響を受ける。

米国立標準技術研究所(NIST)の脆弱性データベース「NVD」において、共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアは「9.8」、重要度はもっとも高い「クリティカル(Critical)」とレーティングされている。

同社は、6月20日にアドバイザリを公表。利用者へファームウェアのアップデートを求めた。これら製品に関しては、5月末に「CVE-2023-27988」を修正するパッチがリリースされたばかりだが、再度更新する必要があるため注意が必要。

同脆弱性に関しては、すでに悪用が確認されている。米サイバーセキュリティインフラストラクチャセキュリティ庁(CISA)は、現地時間6月23日に同脆弱性を「悪用が確認された脆弱性カタログ(KEV)」へ追加。同国内の行政機関へ対策を要請するとともに、注意するよう広く呼びかけている。

(Security NEXT - 2023/06/26 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

中学校で災害共済給付制度の同意書が所在不明に - さいたま市
アプリに個人情報が表示、システム不具合で - 愛知県内CATV局
悪用脆弱性リストにMS月例パッチで報告された2件を追加 - 米当局
みそ通販サイトの侵害、ログイン用PWも流出した可能性
ドメイン名やDNSを学べる漫画冊子を教育機関に無償配布 - JPRS
メルマガ配信委託先に不正アクセス、スパム配信される - 全国公立文化施設協会
「Junos OS」に実装される「OpenSSH」の脆弱性について説明 - Juniper
ヘッドレスCMS「Cockpit」に任意のファイルをアップロードできる脆弱性
Fortinet、アドバイザリ18件を公開 - 複数製品の脆弱性に対応
SAP、5月の定例パッチを公開 - 重要度高い脆弱性などを修正