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狙われるネットバンク利用者 - 銀行装うメールやSMSに警戒を

りそな銀行のブランドを悪用するフィッシング攻撃の報告を受けたとして、フィッシング対策協議会が注意喚起を行なった。今週だけでも銀行関連のフィッシング攻撃について3回の緊急情報が提供されており、オンラインバンキングの利用者は特定のブランドに限らず警戒が必要だ。

銀行を装うフィッシング攻撃では、取引内容や登録情報の確認、マネーロンダリング対策などを口実にする手口が目立っている。一定期間確認がないと取り引きを一部制限するなどと不安を煽るのが常套手段となっており、本文より誘導したフィッシングサイトでアカウント情報などをだまし取る。

フィッシング攻撃に起因するオンラインバンキングの不正送金被害は、2月以降増加傾向にあり、警察庁や金融庁なども注意喚起を行なったばかり。

2月以降、フィッシング対策協議会から19回にわたり銀行関連の緊急情報が発信されており、ゴールデンウィーク明けの今週だけでもすでに3回行われている。

メガバンクはもちろん、地方銀行、オンライン専業銀行までさまざまなブランドが標的となっており、注意喚起が行われていない金融機関についても標的とされるおそれがあるため、オンラインバンキングの利用者は警戒が必要だ。

(Security NEXT - 2023/05/11 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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