Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

電気やガスの偽請求メールに注意 - 未払で供給停止などと不安煽る

「東京電力」や「東京ガス」による請求を装い、個人情報や金銭などをだまし取ろうとするフィッシング攻撃が発生している。フィッシング対策協議会が注意喚起を行った。

今回確認されたフィッシング攻撃は、悪用しているブランドは異なるものの、公共料金の未払請求メールを偽装する手口で内容も酷似している。

いずれも未払い料金を端数がまったくない「20,000円(税込)」などと記載。「支払期日の延長不可」ともあり、支払期日を過ぎると供給を停止すると不安を煽って、偽サイトへアクセスを促していた。

フィッシングサイトでは、ログインID、パスワードを詐取した上に、コンビニなどで販売されているライフカードのVisaプリペイドカード「Vプリカ」の番号を記入させ、金銭をだまし取る。

メールには、「支払いの詳細リンクエント」なる意味不明の記載も共通して見られた。英語で滞納を意味する「delinquent(デリンクエント)」を用いた文章を誤表記した可能性もあるが詳細は不明。

同様の表記は、過去にソフトバンクを装ったフィッシング攻撃などにも記載されていた。東京電力を装ったフィッシングメールにも、脈絡なく「ソフトバンク」との記載があり、他ブランドのフィッシングメールを転用したものと見られる。

3月28日の時点でフィッシングサイトの稼働が確認されており、フィッシング対策協議会では閉鎖に向けてJPCERTコーディネーションセンターへ調査を依頼。類似したフィッシング攻撃に注意するよう呼びかけている。

(Security NEXT - 2023/03/28 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

ATM取引情報が保存された外部記録媒体を紛失 - 苫小牧信金
県営住宅家賃滞納者情報含む一部督促状を誤送付 - 神奈川県
廃棄カルテが一般ゴミに紛れる、搬送中に飛散 - 薩摩川内市
職業性曝露事故の関係者情報含むUSBメモリが所在不明 - 秋田大病院
メルアカ乗っ取り被害、スパム送信の踏み台に - MaOI機構
RSSフィードが改ざん、外部サイトのリンク混入 - リョーサン菱洋HD
ZohoのExchange監視ツールに深刻な脆弱性 - アップデートを
「Erlang/OTP」「RoundCube」の既知脆弱性が標的に - 米当局が注意喚起
情報セキュリティ教室の参加者一覧が閲覧可能に - NII
採用職員の健診関連情報含む名簿を誤送信 - 奈良県