多数システムでランサム被害、復旧や事業継続に追われる - ならコープ
ランサムウェアによる被害の発覚後、ならコープでは、攻撃者へ連絡を取ることなく、データの復号やバックアップからの復旧を目指したが、バックアップを含めて稼働していた業務システムのほとんどが暗号化されており、復号が困難であることが判明。
クラスターにより冗長構成だった組合員情報のデータベースの一方が暗号化の被害を逃れており、業務アプリケーションの多くも復元できる状態だったため、このデータベースをもとにシステムを再構築。一部システムを除き、ほぼ復旧にこぎつけた。出資金の残高情報についても消失を逃れ、問題なく管理できているという。
管理業務のシステムでは、従来端末の使用を停止して、あらたに用意した端末を使用したため、一時業務が停滞したが、10月20日には、おもにクラウドサービスを利用した会計システム、人事給与システムなどを再開。給与の支払いなども予定どおり実施できた。
店舗に関しては、ネットワークを遮断してオフラインとなり、別途用意したコミュニケーションツールを活用しつつ、受発注、経費処理などをアナログで対応。現金決済のみとなるなど影響は出たが、店舗の休業を回避しつつ事業を継続した。11月8日にはネットワークに接続し、キャッシュレス決済なども再開している。
一方、宅配事業についてはデータ作成ができなくなり、関連企業へのネットワーク接続についても慎重に対応する必要があったため、10月14日から11月18日、12月7日から同月16日の期間を中止せざる得ない状況だったという。
(Security NEXT - 2023/01/27 )
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