大阪急性期・総合医療センターにサイバー攻撃 - 電子カルテが被害
大阪急性期・総合医療センターが、ランサムウェアと見られるサイバー攻撃を受けたことがわかった。電子カルテシステムが停止しており、診療体制に影響が出ている。
同センターによれば、10月31日7時過ぎに電子カルテシステムで障害が発生していることが判明。システム事業者が調査を行ったところ、サーバがランサムウェアと見られるサイバー攻撃を受けたことが判明した。
サーバ上には、暗号化されたファイルを復元したければメールで連絡を取り、暗号通貨を支払うよう求めるメッセージが英語で残されていたという。
影響の拡大を防止するため、同センターでは電子カルテシステム全体を停止。被害の範囲や原因、侵入経路、調査を進めている。ハードディスクやテープメディアへのバックアップを実施していたが、安全性などの確認を進めている段階にあり、具体的な復旧の見通しは立っていない。
同センターは、以前の診療状況を記録した電子カルテを参照できないことから、緊急以外の手術や外来診療を停止した。約500人の入院患者に対しては、紙カルテを用いて対応しているが、予定していた手術の延期などにより退院となるケースも出ているという。
(Security NEXT - 2022/11/01 )
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