Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

まもなく「CODE BLUE」が開催、講演テーマから浮かび上がる社会的課題

国内の専門家も負けていない。VMware Threat Analysis Unitにおいてシニア・スレット・リサーチャーを務める春山敬宏氏は、APTに利用されたマルウェアを研究し、その成果をまとめた。中国政府の支援を受けているともされる「Winnti 4.0」「ShadowPad」を解析し、プロトコルをエミュレートすることでコマンド&コントロールサーバを追跡するというなんともディープな内容だ。

今後利用が拡大する「5Gネットワーク」をテーマとして取り上げたのは、ドイツより来日するKarsten Nohl氏。同氏はBlack Hat 2014で「BadUSB」を発表した人物でもある。モバイルネットワークにおけるセキュリティ研究でも多くの業績を上げており、今回は通信事業者における調査結果などに基づき、浮かび上がった課題について語る。

Log4Shellをはじめ、近年オープンソースのソフトウェアに起因する脆弱性が深刻となっており、「ソフトウェア部品表(SBOM)」などホットなトピックとなっているが、同分野において問題の解決を目指すJonathan Leitschuh氏の講演も予定されている。

ソースリポジトリ上で開発されている数多あるオープンソースのプロジェクトにおいて、網羅的に脆弱性を特定し、いかに開発者の負担を小さくしつつ、修正にこぎつけるか。同氏の取り組みについて語る。

同氏の活動は「Dan Kaminsky攻撃」で有名な技術者である故Dan Kaminsky氏の基金「Dan Kaminsky Fellowship」において最初に助成を受けるなど、世界的にも注目度が高い試みだ。

(Security NEXT - 2022/10/14 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

スポーツ用品販売のヒマラヤ公式Xが乗っ取り被害 - なりすましDMに注意
新「NOTICE」がスタート、脆弱性ある機器も注意喚起対象に
UTM設置時のテストアカウントが未削除、ランサム感染の原因に
カンファレンスイベント「CODE BLUE 2024」、講演者募集を開始
「Ruby」に3件の脆弱性、アップデートで修正を実施
Node.js向けMySQLクライアント「MySQL2」に脆弱性
「GitLab」に複数脆弱性 - セキュリティパッチをリリース
国家関与のサイバー攻撃「ArcaneDoor」 - 初期侵入経路は不明、複数ゼロデイ脆弱性を悪用
県営住宅入居者の個人情報含む書類、強風で飛散 - 愛知県
個人情報含む道路占用届書をメール誤送信 - 国交省