Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

SonicWall製のSMB向けリモートアクセス製品に脆弱性

SonicWallのSMB向けリモートアクセス製品「SonicWall SMA100」に脆弱性が明らかとなった。

ヒープベースのバッファオーバーフローの脆弱性「CVE-2022-2915」が明らかとなったもの。同脆弱性は認証されたユーザーによって悪用できる脆弱性で、リモートよりコードを実行されたり、サービス拒否を引き起こされるおそれがある。

同脆弱性は、ファームウェアが「10.2.1.5-34sv」および以前のバージョンに影響があり、同社は、共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアを「7.2」、重要度を「高(High)」とレーティングしている。

同社では、悪用するには高い権限が必要であると評価しているが、米国立標準技術研究所(NIST)の脆弱性データベース「NVD」では、低い権限でも悪用が可能であるとし、CVSS基本値を「8.8」と評価している。

また同製品には、ファームウェアで利用するサードパーティ製パッケージやライブラリのバージョンなど、認証なしに機密情報を閲覧できる脆弱性も判明している。CVE番号は9月13日の時点で採番されていない。

同社はこれら脆弱性を修正したファームウェア「10.2.1.6-37sv」をリリースした。「SMA 1000」シリーズについては、いずれの脆弱性も影響を受けないとしている。

(Security NEXT - 2022/09/13 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「NetScaler ADC」脆弱性、パッチ公開前から攻撃発生
シルバー人材センターで広報配布名簿を置き配、所在不明に - 北広島市
「NetScaler ADC/Gateway」にゼロデイ脆弱性 - 早急に更新を
「Chrome」にゼロデイ脆弱性、アップデート公開 - 軽減策の実施も
特権コマンド実行ツール「sudo」に重要度「クリティカル」の脆弱性
【特別企画】専門家13人が「生成AI時代」のセキュリティを多角的に解説
学童保育で利用料決定通知書1クラス分が所在不明に - 和歌山市
個人情報残存する「就職先情報リスト」を学生に共有 - 摂南大
法人の不正送金被害が約8.6倍 - 金額ベースで個人を上回る
テゲ宮崎の通販サイト、管理ページが認証なしで閲覧可能に