大阪市の公開資料にコロナ患者管理システムのパスワード - 2段階認証の盲点も
大阪市の情報公開資料に、「新型コロナウイルス感染者等情報把握・管理システム(HER-SYS)」の認証情報がそのまま記載されていたことがわかった。同システムには2段階認証が設定されているが、第三者のアクセスに対しても認証してしまった可能性があるという。
同市によれば、情報公開請求に対して同市保健所より情報提供を行った資料に、本来非公開とすべき同システムの「ID」と「パスワード」が、マスキング処理されずに、そのまま記載されていたことが判明したもの。
同システムには、大阪市保健所が管理する新型コロナウイルス感染症患者の氏名、生年月日、性別、症状などの疫学調査情報が記録されている。
4月20日に請求者に対して資料を送付したところ、非公開にすべき情報が記載されているとの指摘があり、問題が発覚。
同様のケースがないか調べたところ、3月24日や4月20日に情報公開請求を行った6人に対しても、マスキングすることなく資料を提供していたことが明らかとなった。
(Security NEXT - 2022/04/28 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
ATM取引情報が保存された外部記録媒体を紛失 - 苫小牧信金
県営住宅家賃滞納者情報含む一部督促状を誤送付 - 神奈川県
廃棄カルテが一般ゴミに紛れる、搬送中に飛散 - 薩摩川内市
職業性曝露事故の関係者情報含むUSBメモリが所在不明 - 秋田大病院
メルアカ乗っ取り被害、スパム送信の踏み台に - MaOI機構
RSSフィードが改ざん、外部サイトのリンク混入 - リョーサン菱洋HD
ZohoのExchange監視ツールに深刻な脆弱性 - アップデートを
「Erlang/OTP」「RoundCube」の既知脆弱性が標的に - 米当局が注意喚起
情報セキュリティ教室の参加者一覧が閲覧可能に - NII
採用職員の健診関連情報含む名簿を誤送信 - 奈良県