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2021年のマルウェア届出、前年の2倍 - ランサム感染被害は39件

情報処理推進機構(IPA)は、2021年のマルウェア感染被害や不正アクセス被害の届け出状況を取りまとめた。マルウェアの届け出は前年の約2倍に増加している。

2021年に同機構に寄せられたマルウェアの届け出は878件。前年の449件から約2倍に増加した。このうち被害があったとする届け出は前年と同数となる62件。このうち39件はランサムウェアによる被害だったという。

年間を通じて届け出の推移をみると、12月が87件と最多で被害の届け出に関しても12月が9件ともっとも多くなっている。

同年に寄せられたマルウェアの検出数は132万2725件で、前年の97万9439件から約35.0%の増加。月別に見ると、1月がピークとなる36万7759件。1月から3月にかけて減少傾向が続くも毎月25万件を超えた。

4月以降は3〜6万件で推移しており、1月から3月に集中しているが、フィッシングメールの受信と見られる届け出が一部の届出者より多数寄せられたことが影響したという。

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マルウェアの届出件数推移(グラフ:IPA)

(Security NEXT - 2022/02/04 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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