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脆弱な「GlobalProtect VPN」、国内で400台以上が稼働か - 悪用開始前に対応を

Palo Alto Networksのファイアウォールに搭載されている「PAN-OS」の一部バージョンに深刻な脆弱性「CVE-2021-3064」が明らかとなった問題で、すでに攻撃対象となりうる環境の探索行為が観測されている。いざ悪用が開始されると、非常に煩雑な対応が必要になるとして、早期の対応が呼びかけられている。

同脆弱性は、「GlobalProtect Portal」「Gateway Interfaces」に明らかとなった脆弱性。インターネット
に公開することが多いVPNポータルに関する脆弱性で、リモートよりroot権限でコードを実行されるおそれがある。「CVSSv3」のベーススコアは「9.8」。

マクニカによると、脆弱性の悪用は確認されていないが、「GlobalProtect」の利用状況を探索する動きが観測されているという。

同社が脆弱性検索サイトの「Shodan」を確認したところ、脆弱性が含まれるバージョンはグローバルで6811台が登録されていた。このうち422台は国内のサーバで米国の2411台に次いで多かったという。

脆弱性の影響を受けるか不明だが、サポート切れのバージョンで稼働しているサーバもグローバルで2826台が登録されており、このうち169台は国内のものだった。

(Security NEXT - 2021/11/12 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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