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コロナ禍で進む大学のデジタル化 - 4割強でトラブルを経験

McAfee Enterpriseは、大学や短大の教職員を対象に、所属組織におけるデジタル化の状況やセキュリティ意識に関するアンケートを実施し、結果を取りまとめた。

同調査は、9月22日から24日にかけて国内の大学院、大学、短大の教職員である20歳以上70歳未満の男女504人を対象にインターネットでアンケートを実施し、結果を取りまとめたもの。

デジタル化の状況を見ると、新型コロナウイルス感染症が拡大する以前では、「課題、申請などの提出方法のオンライン化」がもっとも進んでおり43.5%。「ペーパーレス化(42.1%)」が僅差で続いた。

「オンライン授業、オンラインゼミ(37.3%)」「オンライン会議の実施(33.5%)」「試験のオンライン化(16.9%)」「デジタル教科書の導入(8.1%)」といった声も聞かれる一方、「ひとつもない」とする回答が29.0%にのぼった。

一方、コロナ禍以降は、「オンライン授業、オンラインゼミ」が88.9%と52.6ポイント増加。「オンライン会議(80.2%)」「課題、申請などの提出(65.9%)」などもデジタル化が進んでいる。「ひとつもない」とする回答も5.6%に低下している。

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コロナ禍前後のデジタル化状況(グラフ:McAfee Enterprise)

(Security NEXT - 2021/10/11 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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