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小規模環境向けの一部Cisco製VPNルータに脆弱性 - EOLで修正予定なし

これまでも複数の深刻な脆弱性が判明している小規模環境向けCisco Systems製VPNルータ「RV215W」「RV130W」「RV130」「RV110W」にあらたな脆弱性が判明した。サポートの終了により脆弱性が修正される見込みはなく、リスクの高い状況となっている。

「RV215W Wireless-N VPNルータ」「RV130W Wireless-N多機能VPNルータ」「RV130 VPNルータ」「RV110W Wireless-N VPNファイアウォール」の「UPnP(ユニバーサルプラグアンドプレイ)」サービスにおいて、深刻な脆弱性「CVE-2021-34730」が明らかとなったもの。

リモートより細工したパケットを送りつけることで、任意のコードをroot権限で実行したり、デバイスを再起動させ、サービス拒否を引き起こすことが可能だという。脆弱性の公開や悪用は確認されていない。

同社では脆弱性の重要度を4段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」としている。共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアは「9.8」。「UPnPサービス」は、デフォルトでLAN側では有効、WAN側では無効となっている。

(Security NEXT - 2021/08/26 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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