「FortiOS」に複数脆弱性 - 権限の昇格やセッション管理不備など修正
Fortinetは現地時間2025年6月10日、「FortiOS」に関する複数の脆弱性へ対処したことを明らかにした。「SSL-VPN」のポータルで「Cookie」のセッション有効期限切れ後も再度ログインできる脆弱性などが判明している。
各社が定例のセキュリティアップデートを公開する米時間毎月第2火曜日、いわゆる「パッチチューズデー」にあわせてセキュリティアドバイザリをリリースしたもので、「FortiOS」関連では8件を公開した。
重要度が4段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」、2番目に高い重要度が「高(High)」とされるアドバイザリはなかった。上から3番目にあたる「中(Medium)」とされるアドバイザリが5件となっている。
具体的には、「Automation Stitchコンポーネント」において細工したWebhookアクションを実行することにより権限の昇格が可能となる「CVE-2025-22862」や、読み取り専用の管理者権限を持つ場合、Websocketモジュールへ細工されたリクエストによってスーパー管理者権限を取得できる「CVE-2025-22254」が判明した。
さらに「EAP」による検証が済んだユーザーが、失効した証明書を用いた「FortiClient」から接続できる「CVE-2025-24471」が判明。デバイスに関する情報を把握している場合に、認証を必要とすることなく細工したTCPリクエストでセキュリティファブリックにおける傘下デバイスのIDを偽装できる「CVE-2024-50568」が確認された。
(Security NEXT - 2025/06/11 )
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