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ゲーム事業者への攻撃が増加 - ただしDDoS攻撃は減少

同社では、攻撃者がチャットアプリに開設したフォーラムなども把握しており、フォーラム上ではウェブアプリケーションに対する攻撃の自動化などについて情報を交換していた。セキュリティ専門家や実務者向けの著名なトレーニング教材の海賊版なども出回っていたという。

またゲーム事業者を対象としたパスワードリスト攻撃は、2020年に約108億5123万回を観測し、前年比224%増となった。同社サービス利用者の増加の影響もあるが、継続的に攻撃が観測されている。

大規模な攻撃が多いのも特徴で、1日に数百万回の高い頻度で発生しており、後半に向けて増加傾向が見られ、1日で約1億5742万回の攻撃を観測した日もある。100万件のアカウント情報が5ドルほどで販売されており、こうした情報が攻撃に活用されているという。

一方、ゲーム事業者に対するDDoS攻撃は前年から20%減となった。ただし、DDoS攻撃によるトラフィック全体の46%をゲーム事業者で占めており、引き続き警戒が必要だと指摘。ピーク時に412Gbpsのトラフィックが生じるなど、最大大規模の攻撃もモバイルゲーム事業者を対象にしていた。

(Security NEXT - 2021/07/28 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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