Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

2021年上半期のサイバー犯罪検挙は5345件 - 高水準で推移

2021年上半期におけるサイバー犯罪の検挙件数は5345件で、前年同期から増加した。一方、不正アクセス禁止法違反の検挙件数は大きく減少している。

警察庁が2021年上半期におけるサイバー犯罪の検挙状況を取りまとめたもの。検挙件数は5345件で、前年同期の4361件から984件増加した。

2016年に8000件台前半、翌2017年には9000件を超えてその後も増加傾向が続いているが、2021年は前半の水準で推移すると初の1万件超となる可能性がある。

20210914_np_001.jpg
従来犯罪にインターネットが利用された「サイバー犯罪」の内訳(グラフ:警察庁)

5345件の内訳を見ると、「詐欺(1241件)」や「児童ポルノ禁止法違反(689件)」「青少年保護育成条例違反(517件)」など、従来の犯罪にインターネットを利用したものが4882件と多くを占めている。

一方、不正アクセス禁止法違反の検挙数は146件。前年同期の235件から大きく減少した。他人のパスワードを入力してサーバに侵入する「識別符号窃用型」が123件と84.2%を占めている。

(Security NEXT - 2021/09/14 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

教員や学生宛てのメールで個人情報含むファイルを誤添付 - 山口大
「Node.js」向けMySQLクライアントにRCE脆弱性
子会社元従業員、ネットバンク経由で3.5億円を横領 - ホッカンHD
クラウド保存した進路アンケートが生徒からも閲覧可能に - 都立中等学校
「PuTTY」に脆弱性、「WinSCP」「FileZilla」なども影響 - 対象の旧鍵ペアは無効化を
Ivanti製モバイル管理製品「Avalanche」に深刻な脆弱性 - 一部PoCが公開済み
2024年1Q、フィッシングサイトが増加 - サイト改ざんやスキャン行為は減少
サードパーティ製ソフトに起因する脆弱性7件を修正 - Atlassian
先週注目された記事(2024年4月14日〜2024年4月20日)
「MS Edge 124」がリリース、脆弱性17件を修正