2023年の不正アクセス認知件数、前年比2.9倍に急増
政府は、2023年における不正アクセスの発生状況について取りまとめた。ネットバンキングにおける不正送金被害が急増したことが影響し、認知件数は前年の約2.9倍に増加している。
同年における不正アクセス行為の認知件数は6312件で、2200件だった2022年から約2.9倍に拡大した。2021年の1516件と比較すると4.2倍にあたる。
不正アクセス後の行為としては、「インターネットバンキングでの不正送金など」が5598件で最多。「メールの盗み見などの情報の不正入手」が204件、「インターネットショッピングでの不正購入」が93件だった。
さらに「オンラインゲーム・コミュニティサイトの不正操作(83件)」「知人になりすましての情報発信(33件)」「暗号資産交換業者などでの不正送信(14件)」「ウェブサイトの改ざん、消去(8件)」と続く。
不正アクセス禁止法違反による検挙件数は521件。検挙人数は259人だった。前年から検挙件数が1件減、検挙人数は2人増とほぼ横ばいだった。
検挙件数と検挙人数について違反内容ごとに見ると、「不正アクセス行為」が487件248人で全体の90%以上を占める。

不正アクセスの認知件数、検挙件数の推移。2023年は認知件数が大幅に増加した
(Security NEXT - 2024/03/18 )
ツイート
PR
関連記事
DB管理ツール「pgAdmin4」に複数脆弱性 - 重要度「クリティカル」も
「Apache Causeway」に深刻な脆弱性 - アップデートで修正
病院職員が患者情報含む受付画面をSNS投稿 - 岩見沢市
土地家屋調査士試験の申請書を誤廃棄 - 保存期間の表示漏れで
学会掲載論文の図表に患者の個人情報 - 神奈川県立病院機構
eラーニングシステムで利用者情報が閲覧可能に - 学研Meds
サイトが改ざん被害、海外オンラインカジノへ誘導 - 拓大
介護サービス事業所変更届を第三者にメール誤送信 - 笠間市
ファイル転送サーバ「SolarWinds Serv-U」に脆弱性 - 「クリティカル」も複数
SonicWall製ファイアウォールにDoS脆弱性 - SSL VPN有効時に影響

