2021年2Qのセキュ相談12%増 - 偽宅配業者SMS関連が大幅増
2021年第2四半期に情報処理推進機構(IPA)の相談窓口へ寄せられたセキュリティに関する相談は、前四半期から約1割増加した。宅配事業者をかたるSMSの相談が43.2%増と目立って増加している。
同四半期に同機構が対応したセキュリティに関する相談は1827件。前四半期の1631件から12%増となった。相談内容別に見ると、宅配事業者による不在通知を装ったショートメッセージサービス(SMS)に関する相談が345件。前四半期から43.2%増加した。500件近く報告が寄せられた2020年後半に比べると低い水準だが増加傾向が見られ、注意が必要となる。
一方、マルウェアを検知したなどと偽のアラートで不安を煽り、サポートセンターに電話をかけさせ、製品の購入など迫る「マルウェア検出の偽警告」に関する相談は232件。前四半期から5.7%減少した。2020年第3四半期の677件をピークに減少傾向が続いている。
性的な動画を閲覧している映像を入手したなどとだますセクストーションまがいのメールなど、仮想通貨をだましとる詐欺メールは154件で、前四半期の204件から減少が見られた。一方、「iPhone」のカレンダーへ身に覚えのないイベントが追加され、マルウェアに感染したなどと通知される問題に関する相談は109件で、前四半期から38%増となっている。
IDやパスワードを不正に第三者が入手し、SNSやオンラインショッピングサイト、クラウドサービスなどで本人になりすましてアクセスする「不正ログイン」に関する相談は55件で前四半期の50件から微増。「ワンクリック請求」に関する相談は、前四半期と同数となる30件だった。
(Security NEXT - 2021/07/29 )
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