2020年のフィッシング、3分の2が「HTTPS」対応 - 12月には半数超に

フィッシングに悪用されたブランド。「Google」に「YouTube」は含まれない(表:ウェブルート)
攻撃者にとって「HTTPS」への対応は、ややコスト増となるものの、「HTTPS」に対応したサイトは安全であると誤解しているユーザーをだましたり、通信を暗号化することでフィルタリング製品などのブロックを回避できるといったメリットがあるとウェブルートは指摘。
2021年にはフィッシング攻撃の大半が「HTTPS」を利用することになると同社は予測している。
2020年にフィッシングで悪用されたブランドは、「eBay」が13.2%でトップ。「Apple(10.2%)」「Microsoft(9.5%)」「Facebook(8.8%)」「Google(8.6%)」が続いた。「eBay」は増減がはげしく、2月には31.1%まで拡大する一方、12月には0.4%まで縮小したという。
また2020年は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で巣ごもり需要を狙ったと見られる攻撃の増加も観測されている。目立った動きを見せたのが動画配信サービスで、フィッシング全体からみるとボリュームは小さいものの、「NETFLIX」など3月から7月にかけて646%増と大きく増加した。
「YouTube」のフィッシングに関しては、3月に3064%増と極端に高い増加率が見られた。同社のシニアマーケティングマネージャーである丹羽史明氏は、「YouTube」のフィッシングで被害に遭うということは、「Googleアカウント」を乗っ取られることを意味すると影響の大きさを指摘。「Gmail」や「Google Drive」などにもアクセスが可能となり、犯罪者にとって効率の良い攻撃であると述べ、警戒を呼びかけている。
(Security NEXT - 2021/06/22 )
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