「Amazonプライムデー」の便乗攻撃に警戒を - わずか1カ月で関連ドメイン2300件が新規登録
通信販売大手のAmazonは、日本も含めたグローバルにおいて6月21日、22日に大型セールを予定しているが、同セールに便乗しようとする攻撃者の動きが観測されている。
CheckPoint Software Technologiesによれば、過去30日間にあらたに取得された「Amazon」関連のドメインは2303件にのぼり、前回2020年10月のセール時の2137件と比較しても約1割ほど上回る状況だという。
2303件のうち、46%は「Amazon」を含む悪意を持って取得されたドメインで、32%に関しても悪用が疑われるものだった。「Amazon」と「Prime」を含む新規ドメインの32%には、悪意あるサイトが設置されていた。
前回セール時の調査では、28%が悪意あるドメインで、疑わしいとされるドメインは10%だった。全体の件数にくわえて、悪用されるおそれが高いドメインの割合が大幅に上昇している。
セール前よりアカウント情報を窃取するフィッシング攻撃などすでに発生しており、日本国内向けのサイトも観測されている。セールを待つのは消費者だけでなく、攻撃者も準備を進めているとして、同社は注意を呼びかけている。
(Security NEXT - 2021/06/17 )
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