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金融機関向けASPサービスに不正アクセス - トレードワークス

金融機関向けにオンライントレードシステムを展開するトレードワークスは、同社が提供するインターネットトレードシステムのASPサービスが不正アクセスを受けたことを明らかにした。

4月25日夜に、同社ASPサービスを利用する1社のサーバにおいて、外部より不正アクセスを受けたもの。同社では、不正アクセスに関するエラーを検知し、サーバをネットワークから遮断。ASPサービスを利用する同金融機関と連携して対応を進めている。

同社は本誌取材に対し、被害を受けた金融機関や攻撃の内容など「セキュリティの観点から回答できない」として明らかにしておらず、被害状況についてもコメントを避けた。

他顧客への影響については、今回不正アクセスを受けたASPサービスについては、「顧客ごとにシステム環境を構築している」とし、「ASPサービスだが異なる顧客間で相互に影響することはない」と説明し、被害が生じたのは1社のみとしている。

同社はサービスを利用する金融機関に対して、現在の被害状況を個別に報告。当局へ直接報告は行っていないが、被害が発生した金融機関を通じて、同サービスを利用する金融機関のリストを関東財務局と近畿財務局に提出したという。

(Security NEXT - 2021/04/30 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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