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欧米警察が協力、「Emotet」をテイクダウン - 被害チェックサイトも

国内外で猛威を振るう「Emotet」だが、欧米の法執行機関が協力し、同マルウェアの攻撃インフラを停止させたことがわかった。感染被害者のデータなども押収されている。

EuropolとEurojustによる調整のもと、オランダ、ドイツ、米国、イギリス、フランス、リトアニア、カナダ、ウクライナの法執行機関が協力。「EMPACT(European Multidisciplinary Platform Against Criminal Threats)」のフレームワークのもと作戦を実行し、数百台規模で構成される「Emotet」のインフラについて制御を奪取。ボットネットを停止させた。

「Emotet」は、2014年ごろより活動を開始したマルウェア。メールの添付ファイルなどを通じて感染を広げ、さらに2019年ごろからは、メールの返信に見せかけた手口で感染を拡大。国内でも被害が確認されている。

登場当初は不正送金マルウェアとして知られていたが、その後はサイバー犯罪のインフラとして活動。自身の感染拡大だけでなく、ダウンローダーとして動作し、「TrickBot」や「Ryuk」など、他不正送金マルウェアやランサムウェアの感染も引き起こしていた。

(Security NEXT - 2021/01/28 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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