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約4割でインシデント被害、対応費用は約1.5億円 - 4.4%が「Emotet」経験

43.8%は、自組織においてセキュリティインシデントに起因して被害が生じたと回答。サービス停止による機会損失、インシデントへの対応、原因調査、改善策の導入、損害賠償など、1年間に生じた費用の平均額は約1億4800万円だった。

被害を経験した回答者のうち、インシデント対応に生じた費用は、49.6%が1000万円未満とする一方、15.7%が1億円以上と回答しており、これらが平均額を大きく引き上げる結果となった。1億円以上としたインシデントの内容を見ると、情報漏洩やデータ改ざん、データ暗号化など複数のインシデントが発生していたという。

今回、テレワークに関する調査も実施しており、回答者の80.5%は、テレワークをすでに導入しているか、今後導入を予定しているが、71.4%がセキュリティに対して「強い懸念がある」「やや懸念がある」と答えた。

テレワーク環境に懸念があると回答者のうち、「すでに対策を検討済み」と答えたのは17.3%にとどまり、72.9%は「今後対策を検討予定」「現在対策を検討中」と回答した。

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1年間にインシデント被害で生じた金額(グラフ:トレンドマイクロ)

(Security NEXT - 2020/10/05 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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