Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

ウェブ閲覧中の「電話番号含む警告画面」に警戒を - サポート詐欺が猛威

「マルウェアに感染した」などと偽の警告画面を表示し、電話をかけさせて金銭などをだまし取る悪質な詐欺行為が横行している。ウェブサイトを閲覧している際に電話をかけるよう指示する表示が出ても、安易に応じないよう注意が呼びかけられている。

20230310_nk_001.jpg
偽警告画面の1例(画像:ラック)

「偽セキュリティ警告」は、ウェブサイトなどを閲覧している際、実際はトラブルが発生していないにも関わらず、「マルウェアに感染した」などと警告画面に似せた画像を表示する詐欺の手口。

マイクロソフトやセキュリティベンダーなど著名企業の名をかたり、サポート窓口などを装う電話番号へ連絡を取るよう求め、言葉巧みに対応費用などと称して金銭をだまし取る。「サポート詐欺」などとも呼ばれている。

問題の「偽警告画面」は、攻撃者が設置したサイトや改ざん被害に遭ったサイト、ブラウザの通知機能など何らかの方法を用いて、攻撃者があらかじめ用意したウェブコンテンツを表示したものに過ぎないが、見た目をOSやセキュリティ製品が発した警告表示に似せたり、音声や警告音などを用いることで、あたかもトラブルが生じているかのように演出し、信じ込ませる。

偽警告による詐欺行為はこれまでも確認されているが、増加傾向にある。情報処理推進機構(IPA)によると2022年は過去最多となる2365件の相談があった。さらに1月には単月で過去最多となる401件の相談が寄せられている。

(Security NEXT - 2023/03/10 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

記者会見参加応募者の個人情報をメールで誤送信 - 太秦映画村
まもなくGW - 長期休暇に備えてセキュリティ対策の再確認を
MS、3月の月例更新で「Exchange Server」に生じた不具合に対応
「東京ガス」装うフィッシング - 「対応しないと供給停止」と不安煽る
NETGEARの一部ルータに認証バイパスの脆弱性 - 早急に更新を
「Docker」で「IPv6」の無効化が反映されない脆弱性 - アップデートで修正
重度心身障害者の助成金請求書類を紛失、支給に影響なし - さいたま市
光学メーカーのHOYA、生産供給体制が概ね復旧 - 情報流出の影響を調査
「PAN-OS」更新後の再起動前に調査用ファイル取得を
分散型グラフデータベース「Apache HugeGraph」に深刻な脆弱性