脆弱性「Zerologon」でドメイン管理者権限奪取のおそれ - 詳細明らかに
8月にマイクロソフトの月例セキュリティ更新で修正された「Windows Server」の脆弱性「CVE-2020-1472」について詳細が明らかとなった。脆弱性を発見したSecuraでは、脆弱性を「Zerologon」と名付け、注意を呼びかけている。
「CVE-2020-1472」は、ドメイン管理者権限を取得可能となる脆弱性。同脆弱性を発見し、マイクロソフトへ報告したSecuraでは、同脆弱性を「Zerologon」と名付けている。
同脆弱性については、エクスプロイトコードが公開され、悪用のリスクが高まっているとして米国土安全保障省のサイバーセキュリティインフラストラクチャセキュリティ庁(CISA)も注意喚起を行っている。
Securaによれば、「Zerologon」は「Netlogon Remoteプロトコル(MS-NRPC)」において使用される暗号化認証スキームの欠陥に起因するという。
悪用にはドメインコントローラーへ接続する必要があり、ローカルネットワークへのアクセス権限が必要となるが、条件をクリアすれば悪用は容易で、攻撃者は認証トークンを偽造してドメインコントローラー自体を含む任意のコンピューターになりすまし、リモートプロシージャコールを実行することが可能だとしている。
(Security NEXT - 2020/09/15 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
脅威情報共有基盤「MISP」がアップデート - 2件の脆弱性を修正
「Apache Struts」にDoS脆弱性 - ディスク領域枯渇のおそれ
組織向けコラボツール「Mattermost」に脆弱性 - 「クリティカル」も
SWITCHBOT製テレビドアホンに脆弱性 - 親子機の更新を
「Fluent Bit」に認証回避やRCEなど脆弱性 - アップデートで修正
AI環境向けに分散処理フレームワーク「Ray」にRCE脆弱性
認証管理製品「Devolutions Server」に複数脆弱性 - アップデートを提供
米当局、工場設備向け「ScadaBR」のXSS脆弱性悪用を警告
「Grafana」にクリティカル脆弱性 - なりすましや権限昇格のおそれ
ファイル転送サーバ「SolarWinds Serv-U」に脆弱性 - 「クリティカル」も複数

