Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

不正送金マルウェア - 企業狙いへシフトか

カスペルスキーは、2019年に同社製品利用者で検出された不正送金マルウェアは減少する一方、企業を標的とするケースが増えているとの調査結果を取りまとめた。

2019年にいわゆる「バンキングトロジャン」が検知された同社製品利用者は77万3943人。前年の88万9452人から減少した。

製品の利用者数なども影響するが、国別に見ると「ロシア(33.6%)」がもっとも多く、「ドイツ(7.4%)」「中国(3.3%)」が続いた。「日本」は0.6%で30番目だという。

全体の約87%を「ZBot」「RTM」「Emotet」「CliptoShuffler」の4種で占めた。また35.1%が企業ユーザーを標的としていた。前年の24.1%から11ポイントの増加となる。

(Security NEXT - 2020/04/24 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

不正アクセスの認知件数が前年比約45%増 - 検挙者は9.4%増加
9月のフィッシングサイト、銀行関連が急増 - クレカ系は割合減
ネットバンク不正送金被害が8月下旬より急増 - わずか2カ月で上半期上回る勢い
ネットバンクの不正送金被害が激増 - 前年同期の約40倍に
2022年2Qの不正送金、前四半期比約1.9倍 - 補償率が6割台前半に
2021年の不正アクセス認知は1516件 - 前年から約46%減
不正送金マルウェアの検知数が大きく減少
2021年のサイバー犯罪検挙数は1万2275件 - 前年比25%増
悪意あるファイルの検知、前年比5.7%増 - 1日平均約38万件
2021年3Qのネットバンク不正送金件数、前四半期の3倍超に