2023年4Qの不正送金、減少するも高水準 - 平均被害額は大幅増
2023年第4四半期はオンラインバンキングにおいて約23億2200万円の不正送金が発生した。前四半期から縮小しているものの、引き続き高い水準で推移している。
全国銀行協会が、会員191行を対象に2023年10月から12月にかけて発生した不正送金被害の状況を調査し、結果を取りまとめたもの。預金者本人以外が不正に送金し、振込先から金銭が引き出されて返還できなかったケースを集計している。
被害件数は、個人と法人あわせて918件。前四半期の1479件から37.9%減となった。
被害額についても前四半期の約26億500万円から約23億2200万円へと改善が見られたが、縮小幅は10.9%減にとどまり、1件あたりの被害額は約176万円から約253万円へと大きく上昇している。
被害の内訳を見ると、個人における被害が914件、被害額が約22億6300万円と大半を占めている。前四半期の1464件、約25億7900万円から件数ベース、被害額ベースのいずれも減少した。1件あたりの平均被害額は約248万円。前四半期の約176万円から40.1%増加している。

オンラインバンキングにおける不正送金の推移(グラフ:全銀協の発表をもとに独自に作成)
(Security NEXT - 2024/04/03 )
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