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ネットバンク不正送金が前四半期の2倍超 - 過去最悪に

2023年第2四半期におけるオンラインバンキングの不正送金被害は、件数ベースで前四半期の約2.5倍に急増した。同四半期だけで直近1年間の被害を上回るなど過去最悪の状況となっている。

全国銀行協会が、会員191行を対象に2023年4月から6月にかけて発生した不正送金被害の状況を調査し、結果を取りまとめたもの。預金者本人以外が不正に送金し、振込先から金銭が引き出されて返還できなかったケースを集計している。

被害件数は、個人と法人あわせて1804件。前四半期の674件に対して約2.5倍と急増した。被害額は19億9300万円となり、前四半期の9億800万円から倍増している。

同四半期だけで、2022年4月から2023年までの直近1年間に発生した1696件を上回る被害が発生した。被害額についても直近1年の22億9300万円には及ばないものの、1四半期だけで20億円近い被害が発生したことはこれまでに例がなく、過去最悪の状況となっている。

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インターネットバンキングにおける不正払い戻し件数の推移(グラフ:全銀協の発表をもとに独自に作成)

(Security NEXT - 2023/09/29 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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