2024年1Qのオンライン銀不正送金、被害額が大幅減
2024年第1四半期は、オンラインバンキングにおいて約11億6100万円の不正送金が発生した。前四半期から半減している。
全国銀行協会が、会員189行を対象に2024年1月から3月にかけて発生した不正送金被害の状況を調査し、結果を取りまとめたもの。預金者本人以外が不正に送金し、振込先から金銭が引き出されて返還できなかったケースを集計している。
被害件数は、個人と法人あわせて915件だった。前四半期の961件を下回り、件数ベースで4.8%減少となっている。
一方被害額を見ると、前四半期の約23億4200万円から約11億6100万円と半減した。1件あたりの被害額を見ても、約244万円だった前四半期から約127万円へと大幅に縮小している。
被害の内訳を見ると、個人における被害が900件、約11億4100万円で、従来同様大半を占める。前四半期の958件、約23億1900万円から、件数ベース、金額ベースいずれも改善しており、特に被害額が大きく減少した。1件あたりの平均被害額は約127万円。前四半期の約242万円を大幅に下回っている。

オンラインバンキングにおける不正送金の被害推移(グラフ:全銀協の発表をもとに独自に作成)
(Security NEXT - 2024/07/01 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
除草工事委託先への安全講習会案内メールで誤送信 - 茨城県
ITインフラ監視ツール「Pandora FMS」に脆弱性 - アップデートで修正
「Active! mail 6」に「XSS」や「CSRF」脆弱性 - 修正版へ更新を
若年層向けアジアCTF大会「ACSC 2025」が8月開催 - 世界大会は東京
ランサム被害でデータ暗号化、原因など調査 - 新興プラスチックス
ポケモングッズ通販サイトにPWリスト攻撃 - 一部で会員情報改ざんも
「PHP」に複数脆弱性 - セキュリティリリースが公開
ブラウザ「Chrome」の「Cookie暗号化保護」を破壊する「C4攻撃」
大音量で煽る「サポート詐欺」の被害、端末内部に学生情報 - 名大
メール送信した資料に物件オーナーの個人情報 - 長谷工ライブネット