Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

ウェブへのコード挿入によるクレカ情報窃取、前年比5倍

Kasperskyは、2019年度の1年間に同社がブロックしたウェブ経由のユニークなオブジェクトが、前年比13.7%増となる約2461万件だったとする調査結果を取りまとめた。クレジットカード情報を抜き出すスクリプトなどが高い増加率を示したという。

2018年11月から2019年10月までに、スクリプトやエクスプロイト、実行ファイルなど、同社製品がウェブ経由で検知した悪意あるオブジェクトの動向を取りまとめたもの。重複を除いた種類を見ると、前年の2164万3946件を13.7%上回る2461万126件となった。

同社は増加の背景について、広告などでユーザーに気づかれないようデータを読み込むHTMLページやスクリプトが種類、件数ともに増加したと説明している。

悪意あるコードを挿入して、クレジットカード情報を窃取する「eスキミング」において用いられたオブジェクトの種類は、前年比187%増となる約51万件。全体に占める割合としては大きくないものの、高い増加率を示した。端末においてこれらを検知した件数についても、前年の約5倍にあたる266万件へと急増している。

(Security NEXT - 2020/02/17 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

初期侵入から平均62分で横展開を開始 - わずか2分のケースも
サイバー攻撃で狙われ、悪用される「正規アカウント」
先週注目された記事(2024年3月17日〜2024年3月23日)
J-CSIP、2023年4Qは脅威情報15件を共有 - 巧妙なフィッシングの報告も
2023年4Qにおけるtelnetの探索、12月下旬は10月初旬の3倍に
セキュリティ相談、前四半期比46.9%増 - 「偽警告」が倍増
インシデント件数が約1割増 - 「スキャン」報告が倍増
悪意あるファイル、1日あたり約41万件 - 前年比3%増
マルウェアによるアカウント情報の窃取 - 2割強の企業で
3Qのセキュ相談、前四半期比約27%減 - 「不正ログイン」は過去最多