フィッシング報告や悪用ブランドが過去最多に
2019年12月も引き続きフィッシングの報告が多数寄せられ、過去最多を更新した。悪用されたブランドの件数も過去最悪となっている。
フィッシング対策協議会によれば、12月のフィッシングの報告件数は、前月から448件増加して8208件となり、過去最多となった。
フィッシング攻撃に利用されたURLは2178件。2019年後半に入り、2000件台で推移しており、過去最悪となった10月の2497件は下回るものの、過去3番目に多く、予断を許さない状況だ。
同月に悪用されたブランドの件数は、前月を13件上回って67件となり、過去最多となった。従来同様、Amazon、Apple、LINE、クレジットカードなど大手ブランドが狙われたほか、ヤフーや楽天など複数サービスを展開する大手ポータルを装った攻撃についても報告されている。
また金融機関については、これまでの都市銀行を装うケースにくわえて、11月ごろより地方銀行を装うケースが増えているという。

フィッシングの報告やURL件数の推移(グラフ:フィ対協の発表をもとに作成)
(Security NEXT - 2020/01/06 )
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