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Intel CPUにネットワーク経由で情報漏洩のおそれ - 「NetCAT攻撃」明らかに

脆弱性の判明を受け、オランダのナショナルCERTである「NCSC」などを通じて6月23日より調整を実施。Intelは脆弱性を認め、報奨金を提供する。共通脆弱性評価システムであるCVSSのスコアは「2.6」。

研究者は、対策として「IIO(Integrated I/O)」のレジスタを調整することにより、「DDIO」を無効化することを挙げた。Intelではアップデートをリリース。セキュリティアドバイザリを公開し、セキュリティ機関などとともに注意喚起を行っている。

緩和策については、「DDIO」「RDMA」が有効な場合に、信頼できないネットワークから直接アクセスできないよう制限することや、タイミング攻撃へ耐性があるソフトウェアの利用といった方法をアナウンスしている。

一方研究チームは、タイミング攻撃へ耐性を持つソフトウェアの利用は、「NetCAT」に類似した「DDIO」に起因する攻撃への対策として有効だとする一方、脆弱性はハードウェアの問題であり、ソフトウェアに関係なく有効であるため、注意が必要であると述べている。

(Security NEXT - 2019/09/13 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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