金融分野のセキュリティレポートを公開 - 金融庁
金融庁は、金融分野のセキュリティにおけるこれまでの取り組みや課題をまとめた「金融分野のサイバーセキュリティレポート」を公開した。
同レポートは、同庁が2015年に策定し、2018年10月に更新した「金融分野におけるサイバーセキュリティ強化に向けた取組方針」を踏まえ、2018年度のサイバーセキュリティ対策を進めるなかで把握した実態や課題について取りまとめもの。
具体的には、「デジタライゼーションの加速的な進展を踏まえた対応」「国際的な議論への貢献、対応」「2020東京大会などへの対応」「金融機関のサイバーセキュリティ管理態勢の強化」「情報共有の枠組みの実効性向上」「金融分野の人材育成の強化」の5項目について、取り組んだ内容と結果を取りまとめた。
あわせて今後重点的に進める予定の取り組みを策定。デジタライゼーションの進展状況を把握するとともに、非金融プレイヤーを含むさまざまな主体から情報を収集して、金融分野に対してサイバーセキュリティの観点から予防的な対応を推進する。
また2020年東京オリンピックに向けた対応を加速。金融機関におけるセキュリティ対策の強化のほか、脆弱性診断、ペネトレーションテスト、サイバー演習などを通じ、実効性を確保を目指す。
さらに「サイバーセキュリティ対策関係者連携会議」を活用。金融分野における大規模インシデントへの対応などに備えるとした。
(Security NEXT - 2019/07/02 )
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