ネットバンク不正送金被害、上半期だけで前年の約2倍に
オンラインバンキングの不正送金被害が急増している。前年の約4倍のペースで推移しており、警察庁と金融庁が注意喚起を行った。
警察庁によれば、2023年上半期におけるオンラインバンキングの不正送金被害件数は2322件、被害額は約30億円にのぼった。
上半期だけでも件数ベースで2022年1年間の被害件数1136件の2倍以上に達しており、金額ベースでも前年の約15億2000万円だった2023年の2倍近い金額となるなど、過去最悪のペースで推移している。
警察庁と金融庁では、被害の多くをフィッシングによるものと分析。金融機関を装ったフィッシングサイトへ誘導するメールが多数確認されているとし、メールやSMSにあるリンクからアクセスしたサイトにIDやパスワード、個人情報を入力しないよう注意を呼びかけている。

2023年上半期時点における不正送金被害の発生状況。2023年は8月4日時点の暫定値(グラフ:警察庁)
(Security NEXT - 2023/08/10 )
ツイート
PR
関連記事
患者情報含む書類紛失、ISO審査前の確認で判明 - 浜医大病院
「ChatGPT」のフィッシング攻撃 - アカウント停止と不安煽る
委託先で個人情報を誤送信、半年後に発覚 - 長崎市
脅威情報共有基盤「MISP」がアップデート - 2件の脆弱性を修正
「Apache Struts」にDoS脆弱性 - ディスク領域枯渇のおそれ
リモートアクセス経由で侵害、従業員情報が流出か - 三菱製紙
ランサム被害で個人情報が流出した可能性 - オオサキメディカル
組織向けコラボツール「Mattermost」に脆弱性 - 「クリティカル」も
SWITCHBOT製テレビドアホンに脆弱性 - 親子機の更新を
「Fluent Bit」に認証回避やRCEなど脆弱性 - アップデートで修正
